【特集】「ICT通信機器のEMC試験」(菊水電子工業)

高電圧サーバーの電源電圧
日本で実施されたICT機器のグリーン化に伴う入力電圧 [直流380V] を使用する提言は、2012年に国際電気通信連合に承認され、ITU-TL.1200 勧告となりました。
これを契機に「380V-48V」のDC-DCコンバータやAC100/200VをDC380Vに変換するインバータなどの開発・普及が進んでいます。
併せて、国内の情報通信業界ではEMC規格を整備し、普及する流れが加速しています。
国内で発行されている高電圧サーバー向けの代表的な規格
- TTC(一社 情報通信技術委員会):電気通信およびICT装置の入力端における400Vまでの直流給電インタフェース
(2014年6月発行: JT-L1200 1.2版) - NTT(日本電信電話株式会社):ITC装置等の高電圧直流給電インタフェースに関するテクニカルリクワイヤメント
(2018年9月発行 TR176002 1.2版)
※上記の規格には、いずれも試験方法としてIEC61000-4-29に記載された方法に則って試験する旨が記載されています。
ただし、定格電圧や下限・上限電圧が規格と異なるため、試験実施の際には注意が必要です。
●規格ごとの電圧レベル
IEC61000-4-29 | JT-L1200 | TR176002 | |
定格電圧 | EUTの電圧レベルによる (DC 360Vまでが想定されている) |
DC 300V DC 380V |
DC 300VもしくはDC 350V DC 380V |
もちろん、情報通信機器には交流入力―直流出力機器の試験要求もあるため、給電系統が「交流か」「直流か」によって、実施する試験を変更する必要があります。
PCR-WEA/WEA2 シリーズは、超小型高電力密度、高性能なPWMインバータ方式の大容量交流・直流安定化電源です。
最大電力1kVA、2kVA、3kVA、6kVA、12kVA、18kVA、24kVA、30kVA、36kVA の全15モデル。6Uで6kVA のパワーを誇る高電力密度仕様、一筐体で36kVA モデルまでご用意しています。
3kVA以上はマルチタイプで単相/単相3線/三相出力の切り替えが可能です(PCR-WEA2/WEA2R)。さらに、回生機能*1付きモデルもラインアップ(PCR-WEA2Rモデル)。また、並列運転*2ケーブルにより最大144kVA まで拡張が可能です。
*1︓形名に“R”が付く三相200V入力モデルのみ。構内回生のみ
*2︓並列運転は6kVA以上のモデルで最大4台、異なるモデル同士の組み合わせも可能
- 超小型︓6Uで6kVA(PCR6000WEA2)
- 超大容量一筐体で36kVAモデルまでラインアップ
- 回生機能*1
- 並列運転可能︓最大144kVA。異なるモデルでも可
- 通信I/F︓LAN,USB,RS232C標準装備。GPIB(オプション)
- 各種電源変動シミュレーション
- シーケンス機能
- 外部アナログ、デジタルコントロール機能(標準装備)
- エコ機能(節電機能)
- DC出力︓定格電力の100%
- 出力周波数︓1Hz~5kHz
- 出力電圧︓AC 0~320Vrms、DC 0~±452V
拡大できます

※1 出力相電圧100V~160V/200V~320Vの場合には、出力電圧により出力電流を低減。出力周波数が1Hz~40Hzの場合には、出力周波数により出力電流を低減。
※2 出力電圧100V~226V/200V~452Vの場合には、出力電圧により出力電流を低減。
このページの記載内容は2021年12月現在のものです。
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