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ものづくり豆知識/コピー機のトナーの仕組み
2021年12月02日

ものづくり豆知識/コピー機のトナーの仕組み
ものづくり豆知識/コピー機のトナーの仕組み

ものづくり豆知識
コピー機のトナーの仕組み

 

 
 
 
現像槽内で現像剤 (※1) が かきまぜられ 摩擦帯電(トリボ帯電)が生じます
 
 摩擦帯電の結果、トナー (+) に帯電します
 
 摩擦帯電の結果、キャリア (※2) (-) に帯電します
 
感光ドラムはトナーをつけたい部分(白い部分)を(-) に帯電させています
 
トナー (+)は感光ドラムの (-) 部分に引き寄せられてくっつきます

 

( ※ トナーが (-) キャリアが (+) の場合もあります。)

 

(※1) 現像剤

 2つの種類があります

   (1) 二成分トナー/(トナー + キャリア(鉄粉) )を指します。

   (2) 一成分トナー/キャリアを含まないトナーです。

 今回の例は、二成分トナーです。 

(※2) キャリア

 トナーと混合される鉄を材料とする粉を指します。鉄粉。 

 

◆◆◆ トナーの帯電特性評価方法 ◆◆◆

 
トナーを利用する機器は、コピー機だけではなく、レーザビームプリンター、LEDプリンターなどがあり、総称して 電子写真装置 と呼びます。

トナーの帯電特性は画質に大きな影響を与えますので、電子写真装置や印刷用紙の開発において帯電特性評価は重要な評価項目の一つになります。

 

ここでは、代表的な2つの帯電特性の評価方法方法についてご紹介します。

 

● q/m 値による評価

 与えられた一定量(g)のトナーの 全体としての帯電量(μC) を測定する方法です。

 この評価値は q/m値 [μC/g] ( 帯電量/質量 )として示されます。

 

● q/d値による評価

 トナーの各粒子の直径と帯電量を測定し、

 q/d値 [ fC/µm] (帯電量/直径)およびその分布として示されます。

 q/m値よりも詳細にトナー品質を評価できます。

 (※fC = フェムトクーロン。fは-15乗)

 

◆◆◆ Web展からの関連商品のご紹介 ◆◆◆
 
● EPPING社 トナー帯電量・質量比 q/mメーター (q/m-meter)

 

q/m 値を測定する事ができます。

数少ない q/mメーターについて、Web展では現在もお取り扱いしています。

二成分トナー、一成分トナーに対応しています。

 

 
▶ 2022年1月よりサンプルトナーによる q/m メーターによるサンプルテストを準備中です。
ご興味がありましたら、まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
 

● EPPING社 トナー帯電量・直径比 q/dメーター (q/d-meter)

 

q/d 値の分布測定が可能です。

 

q/d値以外にも、

 ・ 直径 q(d) に関連する q 分布
 
 ・ 直径 q/d(d) に関連する q/d 分布
 
 ・ q/d2 分布 (表面積あたりの電荷)
 
 ・ q/m 分布 (質量あたりの電荷)
 
 ・ 直径 d 分布(個数・体積) 
 
 
などが測定可能です。

二成分トナー、一成分トナーに対応しています。

 

  

▶ サンプルトナーによる、q/d メーターによるサンプルテストも可能です。

ご興味がありましたら、まずはお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

 

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