ファブリペローオープン共振器型複素誘電率測定器の特長
概要
FPOR(FABRY-PEROT OPEN RESONATOR)は元来光学の世界では広く知られていたファブリペロー共振器を応用したもので、昨今の5G/6Gや車載レーダーなど近年開発が激化しているミリ波帯対応素材の複素誘電率測定に用いる事ができる製品です。
EMArges社(ポーランド)はミリ波帯に特化したファブリペロー共振器式材料測定装置のメーカーです。
従来、材料の誘電率測定は導波管や共振器を周波数帯ごとに交換しながら測定する事が一般的でしたが、結果の連続性が悪かったり、測定に手間がかかるなどの問題がありました。
同社のFPORは同軸ポートを用いているため、最大15GHz~130GHzの範囲をシームレス且つ短時間で高精度に、1.5GHzステップで測定する事が可能です。
仕様と特徴
測定系は、FPOR本体とVNA(ベクトルネットワークアナライザ)、専用ソフトウェアがインストールされたPCで構成されます。FPORは主要なVNAメーカーに対応しております。
FPORは同軸コネクタ(周波数により規格が変わります)の入出力となっており、VNAの2ポートにそれぞれ接続するだけの簡単なセットアップになります。
ハードウェア仕様 | ソフトウェア仕様 | ||
周波数範囲 |
15~130 GHz (オプションで11~15GHz測定可能) |
対応VNA | メーカー依存無し |
比誘電率 | 1~15(精度:<0.5%) | VNAポート | 2ポート(同軸) |
誘電正接tanδ | >10-5(精度:<0.5%) | 制御インターフェイス | LAN/USB/USB-GPIB |
サンプル厚み | 1μm~3mm(比誘電率<3.5に適用) | 周波数トラッキング | 自動ガウシャンモード認識及びトラッキング |
サンプル直径 |
75mm~150 mm (最適直径:80mm~100mm) |
比誘電率の精度 | サンプル厚さのばらつきを考慮した比誘電率不確かさの自動算出 |
異方性材料 | 面方向異方性材料測定可能 | tanδの精度 | Qファクタの不確かさを考慮した誘電正接不確かさの自動算出 |
測定時間 | >2分 | 結果補正機能 | 材料厚さ修正後の測定結果再計算機能 |
ファブリペローオープン共振器型複素誘電率測定器に関するお問合せ
出展企業情報
- 企業名
- ネクステム株式会社
- 企業PR
- 当社はEMC/RF試験用の精密計測アンテナ及び高周波機器を多数取扱っております。 お客様の課題を解決するソリューションをご提案させて頂きますので、何なりとご用命ください。
静電気の放電現象、誘導雷、自動車内の開閉器やモータ等の過渡現象、電磁界やノイズの可視化装置など、トータルソリューションをご提案
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