MFLI 500 kHz / 5 MHz ロックインアンプ (MFLI 500 kHz / 5 MHz )

Zurich Instruments｜最終更新日：2024/11/14

基本情報

ロックインアンプの概念を超えたロックインアンプ

ロックインアンプは、ノイズの中に埋もれた非常に小さな信号を取り出すことができ、多くの分野で使われています。Zurich Instrumentsのロックインアンプは、基本性能が高いだけでなく、従来のロックインアンプの概念を超えた様々な機能を持ち、研究の幅を大きく広げます。複雑になってしまうセットアップを一台にまとめ、従来のロックインアンプでは出来なかった信号の測定やコントロールを行うことが出来ます。

型番: MFLI 500 kHz / 5 MHz

価格: お問合せ下さい

発売日: 販売中

MFLI 500 kHz / 5 MHz ロックインアンプの特長

概要

最新のハードウェアおよびソフトウェア技術を採用したMFLIロックインアンプは、500kHz / 5 MHzまでのロックインアンプ測定と、高性能なデジタル信号処理を可能にします。Zurich Instruments独自のLabOneコントロールソフトウェアを採用し、操作性とパワーをご体験いただけます。MFLIはDCから500 kHzまたは5 MHzの周波数モデルがありますが、500 kHzモデルにおいても、購入後にMF-F5Mオプションをご購入頂きますと、周波数範囲を5 MHzに拡張することができます。

最適なアプリケーション

材料科学：キャリア移動度、キャリア密度、ホール効果
電気伝導測定：コンダクタンス測定、2端子および4端子抵抗
吸収分光法
MEMS：ジャイロスコープ、共振器、加速度計
量子技術：量子ドット、量子ビット
磁気センシング：SQUID、NVセンタ、磁力測定
走査型顕微鏡：AFM、STM
ノイズ特性測定：ノイズ密度、相互相関測定

高い基本性能

MFLIの差動電圧および電流入力は、非常に低い周波数まで低ノイズに最適化されており、また、高いオーバーサンプリングにより高いSN比が確保されており、復調器は高い測定精度と最大120 dBのダイナミック・リザーブを保証します。また、MF-MDオプションを使用すると、最大4つの二相復調器を内蔵することが出来、基本波、高調波、全く異なる周波数の信号等、従来のロックインアンプ4台分の復調を同時に行うことが出来ます。内蔵発振器はそれらの周波数を同時に出力することも可能です。それぞれの復調された結果はホストPCに転送でき、またAUX出力コネクタからも出力できます。

差別化を図る無償提供ソフトウェアLabOne

MFLIにはLabOneソフトウエアが付属しており、解析に最適なツール群を使用することができます。また測定器およびユーザインタフェースの設定をセーブして、いつでも同じ測定を行なうことができます。すべての測定機能はC, MATLAB®, Python, LabVIEW®のAPIでも利用可能です。

ロックイン設定

測定器の設定を直感的に理解できるよう、全ての復調器は、ブロック図の形式にグラフィック表示できます。また、オーバービュータブでは、すべての復調器、信号入力および信号出力を1つのパネルに表示、コントロールすることができます。

FFT機能付きオシロスコープ

従来のロックインアンプでは、測定信号の測定が困難な特に、オシロスコープやFFTアナライザといった装置を持って来て、信号を確認することが多々ありました。MFLIでは、FFT機能付きのオシロスコープ機能を搭載しており、波形の確認や解析を行うことが出来ます。

プロッタとSWトリガ

プロッタとソフトウェアトリガは、時間領域における測定データやモデルパラメータを解析するためのツールです。プロッタは、複数のデータを連続的にグラフ表示することができます。従来の7セグディスプレイでは見逃していた、微少な変化や急な変化についても、明確なグラフで発見することが可能になります。また、ソフトウェアトリガで、内部および外部のさまざまなトリガー条件に基づいて個々のショットをキャプチャすることもできます。

スイーパー

スイーパーは、従来のロックインアンプのイメージである、単一周波数の測定という概念を大きく拡張し、周波数、テスト信号振幅、バイアス電圧などのパラメータを、リニアまたは対数でスキャンすることにより、測定を自動化できるツールです。スキャン可能なパラメータは多岐にわたり、結果のグラフ表示、保存まで自動化できます。