示差走査熱量計(DSC)の特長
1.世界トップレベルのベースライン再現性
NEXTAシリーズでは、中心熱流方式のセンサ形状を採用しています。ヒートシンクからサンプル
とリファレンスに均一に熱流入するため、安定したベースライン性能に貢献しています。
加熱炉の断熱には低熱容量の金属製三層断熱構造を採用することで、世界トップレベルのベース
ライン再現性と高い安定性を実現しました。
2.世界トップレベルの感度
NEXTA DSC600では示差熱検出(DSC信号)の温度センサである熱電対を複数本直列に接続し
多重化(サーモパイル)させた自社開発サーモパイル型DSCセンサを搭載することで、0.1µW
以下という高感度を実現し、より少ない試料での測定が可能となりました。
3.温度が拡大したReal View DSC
試料観察熱分析RealViewは、200万画素の高解像カメラを搭載することで試料内の局所的な観察
にも対応しており、ビューポート(観察窓)にはヒートアップ機構を採用したことで、従来は
室温以上であった観察可能温度範囲を、-50℃の低温領域にまで拡張しました。
これにより、低温領域における試料の融解やガラス転移などの過程を観察することが可能となり、
より幅広い測定へのニーズに応えています。
4.温度変調による比熱容量測定に対応
NEXTA DSCシリーズでは、温度変調DSCの測定に対応しています。
この温度変調DSCの機能では、通常のDSCで可逆成分(ガラス転移)と不可逆成分(エンタルピー
緩和、硬化、結晶化、蒸発、分解など)が重なる場合、温度変調DSCでは両者を分離することが
できます。
さらにNEXTA DSCシリーズからは、比熱容量値も解析することができるようになりました。
|
DSC600 |
DSC200 |
熱流計測方式 |
熱流束型 |
|
温度範囲 |
-150℃~725℃ |
|
測定範囲 |
±100mW |
±200mW |
RMSノイズ/感度 |
0.05μW/0.1μW |
0.1μW/0.2μW |
プログラム速度 |
0.01℃~100℃/min |
|
雰囲気 |
大気、不活性ガス |
|
オートサンプラ(オプション) |
最大50個 |
示差走査熱量計(DSC)に関するお問合せ
出展企業情報
- 企業名
- 株式会社 日立ハイテクサイエンス
- 企業PR
- 分析・計測・観察装置の、開発、製造、販売。(2013年1月1日より、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社から社名変更いたしました)
静電気の放電現象、誘導雷、自動車内の開閉器やモータ等の過渡現象、電磁界やノイズの可視化装置など、トータルソリューションをご提案
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