【特集】デジタルオシロスコープの選定ポイント!(テクトロニクス)
デジタルオシロスコープの選定ポイント!
looks_one周波数帯域
すべてのオシロスコープはローパス周波数応答を持ち、高い周波数では周波数応答が低下します。オシロスコープの周波数帯域は、入力された正弦波信号がその本来の振幅の70.7%(-3dBポイントと呼ばれる)まで減衰したポイントにおける周波数と定義されています。
使用するオシロスコープは、信号に含まれるすべての周波数成分を取込むのに必要な周波数帯域を備えている必要があります。日頃からデジタル信号に携わっている場合は、信号とオシロスコープの立上り時間を比較することで簡単に周波数帯域を割り出すことができます。測定する信号の立上り時間の5倍の立上り時間仕様を持っているオシロスコープを使用すれば、測定誤差は2%未満に抑えることができます。
原則:周波数帯域は、信号の最も高い周波数の5倍は必要
looks_two入力チャンネル数
入力チャンネル数が多いほど、回路の動作を詳細に観測することができます。今日のオシロスコープは、2チャンネルまたは4チャンネル以上のアナログ入力チャンネルを装備しているものがあります。
- 最新のオシロスコープでは、最大で6~8の入力チャンネルを装備しているものがある
- ミックスド・シグナル・オシロスコープはデジタル・チャンネルを装備しており、アナログ・チャンネル数以上の信号を表示することが可能
- RF信号に対応するため、テクトロニクスのMDO(ミックスド・ドメイン・オシロスコープ)シリーズはスペクトラム・アナライザを内蔵している
looks_3サンプル・レート オシロスコープのサンプリングが速いほど分解能が高くなり、波形もより詳細に表示されるので、重要な情報やイベントが失われることが少なくなります。信号を詳細に取込み、エイリアシングを防ぐため、テクトロニクスでは最低でも5倍のオーバーサンプリングを推奨しています。 原則:サンプル・レートは、最も高い周波数成分の5倍以上が必要 | looks_4レコード長 レコード長とは、オシロスコープが信号を取込んでデジタル化し、保存できるサンプル数です。保存できるポイント数(データ量)は限られているため、波形を取込める時間はオシロスコープのサンプル・レートに反比例します。レコード長が長い程、高い分解能(高サンプル・レート)で長い時間ウィンドウを取込むことができます。 原則:波形取込時間=レコード長÷サンプル・レート |
looks_5垂直軸分解能 オシロスコープのAD(アナログ・デジタル)コンバータの分解能により、信号の取込み、測定の性能が決まります。12ビットのコンバータは4096のレベルで測定し、8ビットのコンバータは256のレベルで測定します。 | looks_6機能と解析能力 テクトロニクスのオシロスコープには、数多くの機能と解析能力があります。オシロスコープを選定する場合、利用できるトリガ、波形検索ツール、自動測定、さらにシリアル・バス解析、ジッタ/パワー解析などの解析パッケージを確認し、ニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
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![]() | 予算の範囲内で、可能な限り |
TBS2000Bシリーズ デジタルオシロスコープのご紹介
TBS2000Bシリーズ デジタル・オシロスコープ もっと見える、測れる ~200MHz & 2GS/sモデルが 新登場 ~ | ![]() |
性能/特長
●最高周波数帯域:200MHz | ●進化したサーチ/マーク機能で |
オシロスコープの基本「観測と計測を強力にサポート」
■大型ディスプレイ:9型WVGA | ■自動測定項目:32種類 |
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![]() | 「TekVPIインタフェース」幅広いプローブの選択が可能 ●最新の電圧、電流プローブなど
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■推奨プローブ
高電圧プローブ
型名 | 周波数帯域 | 減衰比 | 最大入力電圧 | 入力抵抗/入力容量 |
---|---|---|---|---|
P5100A | 500MHz | 100:1 | 2.5kVpeak | 40MΩ/2.5pF |
アクティブ・プローブ
型名 | 周波数帯域 | 減衰比 | 最大動作電圧 | 入力抵抗/入力容量 |
---|---|---|---|---|
TAP1500 | 1.5GHz | 10:1 | ±8V | 1MΩ/1pF以下 |
AC/DC電流プローブ
型名 | 周波数帯域 | 立上り 時間 | 最大電流 | 最大ピーク パルス電流 | 最高 感度 | 電流時間積 |
---|---|---|---|---|---|---|
TCP0030A | 1.DC~120MHz | 2.92ns 以下 | 30Arms | 50A | 1mA* | 500A μs(30Aレンジ) |
TCP0020 | DC~50MHz | 7ns 以下 | 20Arms | 100A(1MΩ) /50A(50Ω) | 10mA* | 1,000A・μs |
TCP0150 | DC~20MHz | 17.5ns 以下 | 150Arms | 500A | 5mA* | 3,000A μs(25Aレンジ) 15,000A μs(150Aレンジ) |
*1mV/divの設定が可能なオシロスコープにて
差動プローブ
型名 | 周波数帯域 | 減衰比 | 差動動作電圧 | 入力抵抗/入力容量 |
---|---|---|---|---|
TDP0500 | 500MHz | 5:1/50:1 | ±4.25V/±42V | 1MΩ/1pF未満(差動) |
高電圧差動プローブ
型名 | 周波数帯域 | 減衰比 | 差動動作電圧 | 入力抵抗/入力容量 |
---|---|---|---|---|
THDP0200 | 200MHz | 50:1/500:1 | 150Vpeak/1.5kVpeak | 10MΩ/2pF未満(差動) |
THDP0100 | 100MHz | 100:1/1,000:1 | 600Vpeak/6,000Vpeak | 40MΩ/2.5pF未満(差動) |
運営スタッフお薦めの製品
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究極の可視性、汎用性、優れた操作性!あらゆるテスト・ベンチに最適な一台 クラス最大のディスプレイと最多のチャンネル数を装備した4シリーズは、ベンチでの使用に最適な小型サイズでありながら、優れた解析機能を提供します。タッチ操作用に設計したユーザ・インタフェースにより、直感的な操作を実現しています。 |
※このページの記載内容は2020年5月現在のものです。