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株式会社スペクトラ・コープ 小形色彩輝度測定装置 (ColoSuke-SA)
2012年11月05日

株式会社スペクトラ・コープ 小形色彩輝度測定装置 (ColoSuke-SA)
株式会社スペクトラ・コープ 小形色彩輝度測定装置 (ColoSuke-SA)

株式会社スペクトラ・コープ 小形色彩輝度測定装置 (ColoSuke-SA)

日々進化するディスプレイの開発を支えているのが、人の目で見た時の「明るさ」や「色味」を評価出来る「色彩輝度計」と呼ばれる測定装置です。ディスプレイ評価・カラーマネージメント計測器「ColoSuke」に小型の表示操作部を追加し、装置単体での測定を可能としたColoSuke-SA(色彩輝度測定装置)を開発した株式会社スペクトラ・コープの・宮澤氏に語ってもらいました。

 

ディスプレイの開発、品質管理では欠かせない
輝度Y(cd/㎡)、色度x,y、色温度(K)を手軽に計測。

 

Q.開発のきっかけ、背景を教えてください

 

弊社のディスプレイ評価・カラーマネージメント計測器 "ColoSuke"は,WindowsPCに接続し、色度・輝度を測定するUSBデバイスです。このColoSukeをWindowsPCではなく、電池駆動の専用小型端末により簡単に測定できないかという構想があり、それを実現したものが "ColoSuke-SA (Stand-Alone)" です。

いままでの"ColoSuke"は必ずパソコンへの接続が必要であった点を改良し小型端末化へ。

単体で手軽にディスプレイの評価ができる為、お客様からも「いいね!」と言われています。

 

Q.開発にあたって苦労された点は何ですか?

 

機能の絞込みと適切なユーザーインターフェースの決定です。

WindowsPCに接続するタイプのColoSukeは、"ColoSuke Viewer"というアプリケーションによってさまざまな測定を行うことができます。しかし、必要最小限の測定を簡単にできることがColoSuke-SAのコンセプトですので、機能を限定する必要がありました。測定項目,表示桁数の決定を行い、それに適した液晶ユニットやボタンスイッチの選定など、使いやすさの追求に時間を費やしました。

輝度測定の枠にとらわれず、室内の照明環境を測定できる照度測定タイプ(赤いボディ)も開発中。

 

Q.今後の課題は?展望は?

 

フリッカ検出機能の実装を考えています。ColoSuke-SAの特徴である簡単操作を維持しつつ、内部回路の変更を行わずに振幅・周波数の検出処理を実装する計画です。

お客様の要望を取り入れながら、まだまだ色々と開発します!と意気込みをお話いただきました。

 


株式会社 スペクトラ・コープ
スペクトラ・コープは、Carl Zeiss社製分光器の日本代理店で、分光器を応用したシステムの設計や製作を行うメーカーです。
お客様の仕様にあわせた光学測定装置のご相談を承っています。分光器を用いたLED測定装置、膜厚測定装置の開発や特殊光学部品を取り扱っておりますのでお気軽にご相談ください。