概要
MFIA 500 kHz / 5 MHzインピーダンス・アナライザは、広範囲のインピーダンスを高速かつ正確に測定することができる測定器です。他のインピーダンス・アナライザとは異なり、MFIAはロックインアンプの技術を使っており、フィードバックループを使用せずに電圧と電流を直接測定するため、1 mHzの低周波数まで測定でき、また1TΩまでの高インピーダンスの測定も可能です。また、ロックインアンプとして使用することもできます。
最適なアプリケーション
- 電気工学:センサ、低ESR,ESLコンデンサ、半導体特性評価、DLTS、Hi-Q誘電体、高抵抗
- 材料研究:ポリマー誘電体、セラミックおよび複合材料、ソーラー材料、薄膜およびナノ構造の特性評価
- 生体計測:生体組織インピーダンス、細胞分裂、食品、ウエアブルセンサ等
差別化を図る無償提供ソフトウェアLabOne
MFLIにはLabOneソフトウエアが付属しており、フレキシブルなパラメータの掃引測定が可能なスイーパーツール、データ収録モジュール、すべてのインピーダンス関連パラメータを表示できる数値ディスプレイ等のツール群を使用することができます。また測定器およびユーザインタフェースの設定をセーブして、いつでも同じ測定を行なうことができます。すべての測定機能はC, MATLAB®, Python, LabVIEW®のAPIでも利用可能です。
スイーパー
スイーパーは、バイアス電圧、テスト信号振幅、周波数等の様々な掃引パラメータを指定し、リニアまたは対数で掃引することにより、測定を自動化できるツールです。 これにより特性の測定が容易に自動化できます。また、さまざまなアプリケーションモードを使用することで、手間のかかる手作業による調整を行うことなく、最適な設定、最小限の測定時間で最も正確な結果を得ることができます。

プロッタとソフトウエアトリガ
プロッタとソフトウェアトリガは、時間領域における変化を測定する場合に有効なツールです。プロッタでは、複数の測定データを連続的にグラフ表示することができ、ヒストグラム等の解析も可能です。またソフトウェアトリガを活用することにより、内部および外部のさまざまなトリガー条件に基づいて、ある条件下でのショットをキャプチャして表示することもできます。

数値データツール
数値データツールを使うと、すべての測定値とモデルパラメータをユーザーが自由な配置して表示できます。インピーダンス値、およびモデル由来のパラメータ(L、C、Rなど)だけでなく、デバイスに流れる電流、電圧測定値等も同時に把握することが出来ます。
