■特長
バッテリ充放電試験に必要な定電流(CC) 充放電、定電流定電圧(CC/CV)充放電などの基本的な充放電モードの他、
パルス充放電機能をサポートします。
バッテリの電圧、温度計測については、電力回生型ハイブリッド電源(RZ-X2)、高速多チャンネルデータロガー
(DUシリーズ)で計測タイミングを同期できるため、高精度、高品質なデータの収集が行えます。
また、双方向CAN通信によるBMU連動をサポートしており、BMUからのバッテリ状態の取得とBMUへの
各フラグ制御ができます。
これにより、上位装置(ECUなど)との通信を模擬した充放電試験を実現し、実環境に近い充放電の挙動を再現する
ことができます。
更には、動力電動化によるバッテリ+BMUの高度な挙動を再現したい環境に対応したBMUアクセス周期 国内最速の
10ms(※2)をサポートしたモデル(LinkAnyArts-CD BMU/Automotive)もご用意しております。
■試験の実行中は、パソコン画面上に試験の実行状態、各設定値、計測値を表示、計測値はリアルタイムビューワ
で表示可能
■評価グループ×プログラム×パターンの3階層構成を導入、複雑な試験プログラムに柔軟に対応する
ことが可能
■データロガーなどで測定し、CSV形式で保存された電流値または電力値のログファイルをインポートして、充放電
試験のパルスパターンとして使用できます。
■RZ-X2やデータロガー、恒温槽と常に通信し異常が発生した場合、試験停止が可能
■各種パターン、ステップの移行や試験停止する条件の判定が可能
■データロガーDUシリーズとの連動により、高精度な同時多チャンネル電圧、温度計測ができ、更にDUに実装する
電圧・温度ボードにあわせ設定ができます。
■BMU連動機能
電池監視ユニット(BMU)からのCANデータを最大200件まで充放電試験に組み込み、以下の動作が行えます。
・保護動作 :CANデータと閾値との比較判定の結果を元に保護動作させることができます。(保護停止)
・出力制限動作 :CANデータを、充放電電流や充放電電力の制限値として動作させることができます。
・連動動作 :CANデータと閾値との比較判定の結果を元に連動動作させることができます。
(試験停止、ステップ移行、パターン移行、指定先への移行)
・データ保存動作:CANデータと充放電装置のデータとをCSVファイル形式で同期保存できます。
CANデータの定義情報(項目名称、開始ビット位置、換算係数、オフセットなど)をCANデータベースから
参照しますので、お客様のご利用になるBMU仕様を充放電試験に容易に組み込むことができます。
また、送信データを10グループ登録でき、うち5件(送信設定)までを組み合わせて、設定された送信間隔で
BMUへ送信することができます。
このほか、BMU連動の試験条件として、受信設定(電力制限設定、連動対象シグナル判定設定など)も設定
できます。
これにより、お客様のご利用になるBMUの仕様にあわせて、自由に送信メッセージを組み込むことができ、
上位装置(ECUなど)の模擬を行うことができます。
※2:当社調べ 2024年1月現在
LinkAnyArts-CD BMU/Automotive の場合となります。
また、LinkAnyArts-CD BMU の場合は100msです。
なお、アクセス周期時間は、BMUの仕様に依存します。
注:RZ-X2本体のMaster Control Firmware Versionが3.00以前の場合は
本体のファームウェアをバージョンアップする必要があります。
バージョンアップの手順は取扱説明書に記載してありますので
内容をご覧の上、お客様にて実施いただくようお願いします。
なお、最新のファームウェアについては、弊社ホームページよりダウンロードする
ことができます。(ホームページ上で、会員登録が必要です。)